ベスト・コンディション


厚生労働省の発表によると、平成14年度に過労死と認定された人が160人に達し、前年度を102人上回る過去最多となった。

 高血圧や心臓病などの持病に長時間労働というストレッサーが加わって、体に変調をきたし死に至ることを「過労死」と呼んでいるが、背景には、環境破壊、続発する凶悪犯罪、深刻化する不況そのほか、さまざまな社会不安がある。

 しかし、それとは別に、私たちにとって大切な健康を守るということが忘れられ、おろそかになっている点が一番問題である。

 「過労」は文字通り働き過ぎのことであるが、体をしっかり管理して心身ともに鍛え、良いコンディションを保っている人は、少々過酷な状況が続いても病気になることはない。

 プロ野球において、故障者の多いチームは成績が悪く、選手のコンディショニングの上手下手がチーム成績に関係している。

 それと同じことで、企業も、社員が良いコンディションで仕事に取り組んでいるところは成長するはずである。体力のない人が仕事を長時間続けると集中力が途切れて能率が悪くなるのは当然で、過労になるような状況で仕事をすることに対しては、仕事効率の面からも工夫する必要がある。

 そのためにも、食生活、運動、ストレス管理など、人のコンディショニングをサポートする人材の養成を急がなければ、現在のストレス社会を乗り切ることは不可能であろう。

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