慢性腰痛


二十歳から三十歳代までの人で慢性的な腰痛に悩んでいる人は、腰椎の形態が直線的か、または異常な前湾(出尻)になっている。これらの形態異常はもともと遺伝的に形態の悪い人であったり、後天的に使いすぎたり、肥満や運動不足のために少しずつ変形してきた人である。

 どちらにしても人間は立位で二本足歩行をしているため、この脊椎の形態異常が腰の筋肉や靭帯(じんたい)に異常な負担をかけたりして頑固な腰痛となっている。

 このような腰痛に対しては神経ブロック治療などで、まず腰部の筋肉の緊張をとり、その後、コアトレーニングという米国で最近開発されたトレーニングが非常に有効である。

 このトレーニングは背骨に直接付着している腹横筋を収縮させ、腹圧を高めると同時に背骨を一つずつつないでいる小さな筋肉を鍛え、背骨の安定化を図る。湾曲のない人には湾曲を作り、また湾曲の大きい人には小さくさせ、背骨をバランスのよい形態に近づけて腰部の筋肉に負担をかけなくする方法である。

 特にプロスポーツ選手など毎日通常以上に腰部に負担をかけている人にはこのトレーニングは有効である。

 腰骨は人間が立位で生活するため大黒柱の役割をしており、この部位を安定させることにより筋肉や靭帯にかかる負担が少なくなる。特にスポーツ選手にとっては、腰部が安定しているかどうかは選手寿命に関係する大切な問題である。

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