頭痛のたね


人類が抱えている最も古い悩みの一つに「頭痛」がある。

 文字通り「頭痛の種」は日常生活の中でのちょっとした悩みで、誰しもが持っているものであり、医学的に重大な病気にかかっているのはまれである。

 一般には心配事ができると考え込んだりして体の動きが少なくなり、その結果、頚部から肩にかけての血流を悪くし、発痛物質がたまって頭痛を起こしてる場合が多い。

 最近、若者にも結構、頭痛持ちが多く、ひどい人は年に数回頭痛のために入院したり、深夜救急車を呼んで鎮痛剤の注射を要求したりする人もいる。これは完全に鎮痛剤の中毒になってしまっている。

 このような若者をよく診ると、姿勢が悪く体をいつも動かして落ち着きがない。これでは会社内でも周囲との折り合いが悪くなり、これが知らず知らずストレスとなって血管を収縮させ、頭痛の原因になっている。

 このような若者の頭痛を治すのは鎮痛剤や血管拡張剤などの薬ではなく、カウンセリングを充分に行い、「はい」という返事の大切さ、運動によって正しい姿勢を保てる筋力を鍛えることの大切さを本人によく知らせることである。

 頭が痛いときに「痛み止め」という対症療法を繰り返していると、いつの間にか鎮痛剤の中毒になっている。それが「頭痛持ち」の正体である。

Leave a Response